外壁塗装はインパクトのあるイベント

土曜日、外壁塗装をしてくれている職人さんと話をしていると、近所に住むと思われる高齢の男性が、私達を見て軽く微笑んだ。
家の中に入り、姉に
私、「今、家の前を通った年配の人、誰だか分かる?」
姉、「どうして?」
私、「どっかで見覚えがあるんだよ」
姉、「年下の貴方が思い出せないことを、私が覚えてるわけないでしょ」

夕方5時、家の外壁塗装をしてくれている職人さんが帰られるため、駐車場に出てお見送りをしていると、またしても、同じ高齢の男性に微笑まれた。
悪い人では無さそうなため、私は、その高齢の男性に会釈をした。
その男性が、何処の家の人なのか気になり、行き先を目で追いたかったのだが、夕食の準備をしていたため断念。

日曜日、家の前の掃き掃除をしていると、昨日の高齢の男性から声を掛けられた。
男性、「お父さんはご健在?」
私、「いえ、2年ほど前に」
男性、「そうだったか、お母さんは?」
私、「おかげさまで元気にしてます」
男性は「そうか」と言いながら、外壁塗装をしている私の家を見た。

私、「失礼ですけど、」
男性、「君のお父さん達と同時期に、私もこの町に引っ越して来たのだよ」
私、「私の父親とは、」
男性、「通勤のバスが一緒で、良く話をしたよ」
私、「そうでしたか」
男性、「君は、お父さんと同じ大学を出ているだろ?」
私、「はい」
男性、「君が大学に受かった時は、お父さん喜んでいたよ」
私、「私には何も言いませんでしたけどね」
男性、「君のお姉さんが結婚が決まった時にも、この家を外壁塗装したんだよね。お姉さんは何歳になった?」
私、「私の2コ上ですから、46歳です」
男性、「お姉さんの子供は大きくなっただろ?」
私、「はい」
男性、「お姉さんは、たまには帰って来るの?」
私、「えーまー」

家の外壁塗装がキッカケで話すことになったのだが、姉が離婚して子供を連れて戻って来ていることは言えなかった。
高齢の男性と別れ家に戻ると
姉、「昨日の老人と話してたの?」
私、「うん」
姉、「何を話してたの?」
私、「外壁塗装のことだよ」
姉、「私のことは言ってないよね」
私、「言うわけないだろ」
姉、「なら良いけど」

家の外壁塗装をしてくれている業者さんに、お茶を出すのは私。
姉が業者さんにお茶出しをしないのは、業者さんは、前回、外壁塗装をしたのは、姉の結婚が決まった時だったことを知っているから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。