後の祭

父親、「外壁塗装は今回で何回目だ?」
姉、「3回目」
弟の私、「良く覚えてるね」
姉、「12年毎に外壁塗装をしているから、覚えやすいのよ」
父親、「12年毎の外壁塗装が3回目ってことは、お前、36歳になったのか?」
姉、「悪い?」
父親、「いい加減に結婚しろよ」

姉は怒って、自分の部屋に行ってしまった。

父親、「お姉ちゃんは、付き合っている人はいないのか?」
私、「知らない」
父親、「お姉ちゃんに、男から電話とかはないのか?」
私、「知らないよ」
私が知っているのは、姉に結婚の意思が無いということ。

父親、「お前はどうするの?」
私、「何が?」
父親、「この家を継ぐつもりはあるのか?」
私、「そんなこと考えたことないよ」
父親、「お前たち姉弟のうち、どちらかが、この家を継がなくてはならないんだぞ」
私、「・・・」
父親、「分かってるか?」
私、「分かってるよ」

父親、「A美ちゃん(私の妻)は、なんて言ってる?」
私、「何も言わないよ」
父親、「家の外壁塗装をする際、A美ちゃんは何も言わなかったか?」
私、「どうして、彼女(妻)が旦那の実家のことで口を挟むの?」
父親、「A美ちゃんも一緒に住んでるからだよ」
私、「彼女は関係ないだろ」
父親、「関係無くはないだろ。外壁塗装をするってことは、家を建て直さないってことだから」
私、「・・・」
父親、「A美ちゃん(私の妻)、小姑と同居で迷惑してないか?」
私、「迷惑をしているとしても、彼女が言える立場にはないだろ」
父親、「だから、お前が代弁しなくちゃダメだろ」
私、「代弁って何だよ?姉ちゃんに、家から出て行けって言うのか?」
父親、「・・・」

妻に、家の外壁塗装を決める際、家を建て直すことを思わなかったのか聞いてみると
妻、「思ったわよ」
妻に、小姑(私の姉)との同居を迷惑してないかも聞いてみると
妻、「いつも思っているわよ」
今となれば、聞かなければ良かったと、後悔をしている。

宮崎の外壁塗装

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