前回の塗装から10年が経ったため、そろそろ自宅を塗装しなくてはならなかった。助成で塗装代が安くなると聞いた私は、さっそく業者さんに塗装を依頼したのだが、断られた。 依頼したのは近所の業者さん、高齢の方が営んでいるため、無理は出来ないのだろう。 他の業者さんにも依頼したのだが断られた、理由は予約で一杯だから。 私が頼んだのは春、梅雨前は忙しく、どの業者さんも予約で一杯だった。 梅雨が明けたらお願いしようと思っていると、「ピンポーン」、チャイムを鳴らしたのは作業着姿の男性。 私、「なんですか?」 作業着姿の男性、「塗装業者です、外壁塗装は如何ですか?」 私、「梅雨の時期は、外壁塗装に適さないでしょ」 男性、「梅雨の時期でも、雨が止んでいる時に塗れば問題はありません」 確かに、男性が言うように梅雨の時期でも雨が2.3日、降らない時はある。 男性、「梅雨の時期だと、破格で塗装が出来ますよ」 私、「ちなみに、この家だと幾らで出来るの?」 男性、「全て込みで〇〇円です」 私、「足場代も込みなの?」 男性、「全て込みの価格です」 男性が提示した価格は、メッチャ安かった。 私、「安いと思うけど、僕の一存では決められない、家内と相談しないと」 すると、男性は塗装料金の書いたチラシをくれた。 妻がパートから帰って来たため、そのチラシを見せると 妻、「頼んでないよね」 私、「うん」 妻、「家の塗装はちゃんとした業者さんでないとダメよ」 私、「でも、この業者さんメッチャ安いよ」 妻、「安くても、いい加減な塗装をされたら困るでしょ」 私、「塗装なんて、塗料を塗るだけだから、業者に違いはないよ」 妻、「このチラシを置いていった人は、どんな車に乗っていた?」 私、「白色のトラック」 妻、「トラックに社名は書いてあった?」 私、「書いてなかった」 妻、「塗料を扱う会社なら、トラックに社名を書くくらい簡単でしょ、なのに書いてないのはオカシイよ」 そう言われると、そんだな。 自宅の外壁塗装は梅雨前に予約が一杯で断わられた業者さんにお願いした、予約で一杯になるだけあり、満足できる仕上がりだった。 気の毒なのは、梅雨の時期に外壁塗装を行ったお隣さん。梅雨の晴れ間に塗装をしたため、メッチャ早く塗装は終わったが、塗装から3年目にお隣さんは屋根が雨漏りをした。 妻、「お隣さん大変ね」 私、「そうだね」 料金は多少高かったが、私の家は屋根もシッカリ塗装してあるため、お隣さんと違い私達家族は安心して過ごせている。